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アステリア 軽井沢オフィス
都心に本社を置くIT企業の軽井沢オフィス。
西の隣地には、森の風景を保全しつつ、点在する建屋群をカフェやオフィス、児童施設へと改修・転用した軽井沢コモングラウンズ。
相互の交流を前提として隣地の小径を延伸し、アプローチとした。
境界も誇張せず、庭に植えた木々がやがて森へと繋がり、地続きの景観となることを意図している。
一方で敷地の東側は周囲より小高く遠望が開け、風が抜けている。
この対置する「丘」と「森」を敷地の価値と捉え、この「森」と「丘」に繋がる2つの庭と内部構成を建物の基軸としている。
ここは社員に効率的に作業をさせるための場所ではなく、作業の合間にある食事や休息といった仕事に付帯するものの価値を見直し、共に過ごす時間の側から仕事を捉え直すための場所。
寝・食・業・休を共にする広義の「家」を組み立てることとなる。
建物は空間のスケール、利用人数、公私、賑静の階調をつけた4つの「棟」で構成している。
月に一度は都心を離れ、大地に根を下ろし、自然の息づかいを身近に感じつつ、仲間や近隣の人々とのささやかな交歓のうちに働き暮らす。この場所との往来が一つのライフスタイルとなる。
共同設計 | 大島祥吾建築設計事務所
久保敦史建築設計事務所
構造計画 | 三野構造建築研究所
主要用途 | 事務所・寄宿舎
構造規模 | 木造2階建て
施工 | 株式会社 フォレストコーポレーション
竣工年 | 2023年
写真 | 稲継 泰介
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